Dentist

スミロドンの写真 wikipedia
スミロドン

最近歯医者に通っている。


家のメンテナンスも然ることながら、奥歯のメンテナンスもしてもらわなければならない。


人の体は今まで食べたものでできていて、それを摂取するための入り口はその名の通り口。

自身の体をつくるのは口と言っても過言ではないほど、口ないし歯は大切なモノだと歯医者で教えてもらった。


全くそのとおりだと思う。

虫歯が随分と進行してしまっているらしく、治療に時間がかかるらしい。

これからしばらくは歯医者に通うことになりそうだ。



参考までに。

歯の土台をつくってかぶせものをする治療の場合、高いものだと歯1本に対して10万円超の治療費がかかるようだ。

もちろんもっと安価なものもあるが、費用がかかるモノのほうが耐久性や他の健康な歯への影響が少ない。

素材も銀や金、セラミック等いろいろとある。


こんな話は、以前であればなんとなく嫌だなと思っていた。

自分の体に生物上あり得ないものが入り込んでくる感じがする。


ここまで書いて今更気がついたのだが、コンタクトレンズを使わない理由はそれかもしれない。

目はある意味体の内部のむき出しの部分。瞬きをして外界からガードはするが、口のようにずっと閉じている訳にはいかない。

そんなところに生物的でないものを入れることに抵抗があるのではと自分で気がついた。


しかし、歯の話を聞いた時、生身の体に異物が入ってしまうような感覚がなかったわけではないが、

それよりもSF的なイメージの方が強く喚起された。

鋼の錬金術師や攻殻機動隊、マッドマックスなどなど。

攻殻機動隊は全身義体のイメージが強いのでちょっと行き過ぎている気はするが、その他は体の一部が機械的なもので補われている。

そんなイメージをすると、さっきまであった抵抗がなくなっていく。

むしろカッコいいのではないかとさえ思えてしまう。


SFのように体の全部または一部を積極的に機械化、義肢化することは現在ではあり得ないが、

結構前の段階からSFと思っていた世界に現実がすでに突入していることに改めて気がついた。




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思考と実験の場

生まれた時からあって、何の疑問もなく暮らしてきた家。

家、生活、暮らし。ごく当たり前だったものを、住環境が変わったことで改めて考えるキッカケができました。

今までと同じ暮らし方をしていたら、そのまま過ごしていたと思います。

生活の中心となる家。暮らすとはどういうことなのか。生きること、その哲学とは。